東洋医学 基礎理論「氣・血・水」
東洋医学(中医学・漢方医学)でいう 「気・血・水(き・けつ・すい)」 は
身体と心の働きを支える三大要素で、健康状態を判断する基本概念です。
① 気(き)― エネルギー・働きの力
■ 気とは
-
生命活動を動かすエネルギー・原動力
-
目に見えないが、すべての機能を司る
■ 気の主な働き
-
推動作用:血や水を巡らせる
-
温煦作用:体を温める
-
防御作用:免疫・外邪(風邪など)から守る
-
固摂作用:汗・血・尿などが漏れすぎないよう抑える
-
気化作用:飲食物をエネルギーに変える
■ 気の不調
現代的には「自律神経・代謝・活力」に近い概念です。
② 血(けつ)― 栄養と心の安定
■ 血とは
■ 血の主な働き
-
全身に栄養を届ける
-
脳・心(精神活動)を養う
-
皮膚・髪・爪・目を潤す
■ 血の不調
「血=心身の栄養と情緒の土台」と考えると分かりやすいです。
③ 水(すい)― 体液・潤いのバランス
■ 水とは
■ 水の主な働き
-
体を潤す
-
老廃物を排出する
-
体温調節
-
関節・臓器の滑らかな動き
■ 水の不調
-
水滞(水毒):むくみ、めまい、雨の日に不調、下痢
-
水虚:乾燥、口渇、便秘、肌カサカサ
西洋医学では「体液循環・リンパ・ホルモン調節」に近いです。
④ 気・血・水の関係性
気と血の関係
-
気は血を動かす力である
-
気が不足すると血の巡りが悪くなる(→ 瘀血)
-
血は気を養う栄養源である
-
血が不足すると気力・集中力が低下する
気と水の関係
-
気は水を巡らせ、排出させる
-
気滞があると水が停滞し、むくみ・めまいが起こる
-
気虚になると水の代謝が低下する
血と水の関係
-
血と水はともに体液であり、互いに量と質を補い合う
-
水が不足すると血が濃くなり巡りにくくなる
-
水が多すぎると血流が鈍くなり冷えを生じる
全体の関係性
➡ どれか1つが乱れると、必ず他も影響を受ける
⑤ 日常生活との結びつけ
-
疲れやすい → 気虚
-
ストレスで不調 → 気滞
-
冷え・肩こり・生理痛 → 瘀血
-
むくみ・天気痛 → 水滞
-
乾燥・不眠 → 血虚 or 水虚
⑥ 東洋医学的な健康とは?
「気・血・水が、過不足なく、滞りなく巡っている状態」
治療(漢方・鍼灸・養生)は
✔ 補う
✔ 流す
✔ 温める
✔ 潤す
を使い分けて調整します。