東洋医学と西洋医学の「健康観」の違い
① そもそも「健康」とは何か?
● 東洋医学の健康観
健康=心と体と自然の調和がとれている状態
病気がなくても、バランスが崩れていれば「未病」
日々の生活そのものが健康をつくる
「病名がない=健康」ではない
● 西洋医学の健康観
健康=検査値や画像で異常がない状態
病気が見つかれば治療対象
客観的・科学的な基準を重視
「数値が正常=健康」
② 体の見方の違い
● 東洋医学
人体はひとつの有機的な流れ
臓器・感情・季節・生活が連動
体は常に変化する存在
例:
ストレス → 肝 → 肩こり・不眠
冷え → 腎 → 疲労・老化
● 西洋医学
人体は機械のような構造
臓器や細胞を分けて評価
異常部分を特定して治す
例:
胃痛 → 胃を検査
動悸 → 心臓を検査
③ 病気の捉え方
● 東洋医学
病気は突然起こらない
生活の乱れ・感情の偏りが積み重なった結果
症状は「警告サイン」
症状=敵ではなく「知らせ」
● 西洋医学
病気は原因があって発生
細菌・ウイルス・遺伝・外傷など
症状は「取り除く対象」
症状=治療すべき問題
④ 予防に対する考え方
● 東洋医学
**未病治(みびょうち)**が中心
病気になる前に整える
養生(食事・睡眠・感情管理)が医療
例:
冷えたら温める
疲れたら休む
● 西洋医学
病気を早期発見・早期治療
検診・ワクチンなどが中心
病気を見逃さないことが重要
⑤ 治療のゴールの違い
● 東洋医学
ゴール:「自分で回復できる体になること」
完治より「安定・調和」
● 西洋医学
ゴール:「病気を治す・取り除くこと」
明確な終了点がある
⑥ 人生・老いに対する考え方
● 東洋医学
老化は自然な変化
いかに穏やかに年を重ねるか
無理をしないことが健康
● 西洋医学
老化は対処すべき課題
病気として管理
医療で延命・改善を目指す
⑦ 分かりやすい一言比較
東洋医学:「整える医学」「生き方の医学」
西洋医学:「治す医学」「科学の医学」
⑧ 本当の健康とは(統合的視点)
急性・重症 → 西洋医学が最適
慢性・体質 → 東洋医学が有効
現代医療では両方を組み合わせるのが理想
まとめ
健康とは「数値」だけではない
体は日々の生き方を映す鏡
東洋医学は「どう生きるか」を問う医学