東洋医学の診察、診断法
四診(ししん)について
東洋医学(中医学・漢方医学)では、西洋医学のような血液検査や画像診断に頼らず、「望・聞・問・切(四診)」を基本にして診察・診断を行います。順を追って具体的に説明します。
1. 望診(ぼうしん)|観察する
意味: 患者の外見、表情、姿勢、舌の状態などを観察すること。
具体的な方法とポイント:
2. 聞診(ぶんしん)|聴覚・嗅覚で診る
意味: 声、呼吸、体臭、咳などを聞き、病状を推測する。
具体例:
3. 問診(もんしん)|話を聞く
意味: 患者の症状、生活習慣、感情、過去の病歴などを詳しく聞く。
重要なポイント:
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全身症状: 発熱、冷え、だるさ、むくみ、便通、食欲
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精神・情緒: 不安、イライラ、抑うつなど(肝や心の影響をみる)
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睡眠・夢: 眠りが浅い・夢をよく見る → 心・肝の状態
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食生活・生活習慣: 脾胃(消化器系)や肺の健康を評価
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痛みの性質: 鈍痛・刺すような痛み、周期性 → 気血・経絡の異常を推測
この問診で「証(しょう)」の方向性が絞られます。
4. 切診(せっしん)|触れて診る
意味: 脈や腹、体表を触れて体内の状態を診断する。
具体的な方法:
脈診(みゃくしん)
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手首の脈を触れることで、気・血・陰陽の状態を判断
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脈の種類(中医では30種類以上ある)例:
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浮脈(ふみゃく):表寒や表熱
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沈脈(ちんみゃく):内寒や虚寒
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弦脈(げんみゃく):肝の緊張や痛み
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細脈(さいみゃく):血虚
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滑脈(かつみゃく):痰湿や食積
腹診(ふくしん)
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腹部の圧痛、硬さ、冷え、張りを触診
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例:
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下腹が冷たい → 腎虚や寒症
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右上腹が張る → 肝胆の問題(胆汁うっ滞など)
その他の切診
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背部・経絡の圧痛 → 経絡の詰まりや寒湿
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手足の温度や湿り気 → 気血の状態
5. 診断のまとめ
四診で得た情報を組み合わせて、東洋医学では「証(しょう)」を決定します。
証を元に漢方薬の処方や鍼灸の方針を決定します。
まとめ
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望診: 見る(顔色・舌・姿勢)
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聞診: 聴く(声・呼吸・体臭)
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問診: 聞く(症状・生活習慣・感情)
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切診: 触る(脈・腹・経絡)
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証を決める: 全体のパターンで治療方針を決定
東洋医学は、単に症状だけを見るのではなく、体全体のバランスや原因を重視する診断です。
指圧・整体における診察・診断の考え方
1. 基本的な考え方
2. 望診(見る)
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姿勢・立ち姿
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歩き方・動作
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歩幅が狭い → 足腰の筋力不足や腰の異常
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つま先や膝の向き → 股関節・膝関節の問題
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表情・顔色
3. 問診(聞く)
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症状の内容
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痛みの部位・性質(鈍痛・刺す痛み・しびれ)
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腰痛、肩こり、頭痛など
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発症の経緯
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生活習慣
4. 動診(動かして診る)
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可動域のチェック
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筋肉の硬さ・左右差
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関節の連動性
5. 切診・触診(触って診る)
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筋肉・腱の緊張を触る
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骨格・関節の触診
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経絡や反射点の刺激
6. 診断のまとめ
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全体のバランスを見て施術方針を決定
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筋肉の緊張 → 指圧でほぐす
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骨格の歪み → 整体で調整
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気血の滞り → 経絡刺激や軽い指圧で流す
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症状だけでなく根本原因を探す
7. 指圧・整体での特徴
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施術前の診断は「触って確認すること」が中心
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東洋医学的アプローチとの連携
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施術後も再評価
まとめ
指圧・整体:症状別診断チェックリスト
1. 肩こり
① 望診(見る)
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肩の高さ左右差はあるか
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猫背や首の前傾はあるか
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肩甲骨の位置に左右差はあるか
② 問診(聞く)
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痛みの部位:首・肩・肩甲骨
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痛みの種類:鈍痛/張り/しびれ
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日常動作での痛み:PC作業、運転、寝起き
③ 動診(動かして診る)
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肩関節・首の可動域
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腕の上げ下げで痛みが出るか
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肩甲骨の動きの左右差
④ 切診・触診(触る)
⑤ 診断のまとめ
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肩こりの原因:首肩だけ?背中や骨盤の歪みも影響?
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施術方針:指圧で筋肉緩め、整体で姿勢・骨格調整
2. 腰痛
① 望診
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立ち姿の左右バランス(骨盤の傾き、肩の高さ)
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腰の反り具合(反り腰・猫背)
② 問診
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痛みの場所:腰全体/片側/お尻まで
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痛みの性質:鈍痛/鋭痛/しびれ
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発症のきっかけ:重い物を持った/長時間座り
③ 動診
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前屈・後屈・側屈・回旋の可動域
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足の長さ差や股関節の可動域
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体幹筋(腹筋・背筋)の左右差
④ 切診・触診
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腰背部筋肉の硬結(腰方形筋、脊柱起立筋)
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骨盤・仙腸関節の圧痛
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下肢のしびれや冷えの有無
⑤ 診断のまとめ
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原因:筋肉の緊張、骨盤や背骨の歪み、神経圧迫
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施術方針:指圧で筋肉緩め、整体で骨格調整
3. 頭痛
① 望診
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頭や首の傾き・緊張はあるか
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顔色の左右差・緊張による表情
② 問診
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痛みの種類:締め付け感/ズキズキ/後頭部痛
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発症時間:朝・夜・運動後
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関連症状:肩こり、首こり、目の疲れ
③ 動診
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首・肩の可動域
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頭部・首の動きで痛みが増すか
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顎関節の動き(緊張が頭痛の原因になることも)
④ 切診・触診
⑤ 診断のまとめ
4. 共通チェックポイント
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姿勢全体の歪み(骨盤・背骨・肩)
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左右差や可動域の制限
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筋肉の硬さや圧痛点
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痛みの性質・発症時間・誘因
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生活習慣(デスクワーク・運動不足・睡眠)
ポイントまとめ
施術法とセルフケア
1. 肩こり
指圧・整体での施術法
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僧帽筋のほぐし
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肩甲挙筋の指圧
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肩関節の可動域調整
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背骨の矯正
セルフケア
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肩回し運動
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タオルストレッチ
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温める
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PC作業中の休憩
2. 腰痛
指圧・整体での施術法
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腰背部筋肉のほぐし
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仙腸関節の調整
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股関節の可動域改善
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姿勢の矯正
セルフケア
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腰ストレッチ
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体幹トレーニング
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座り方の工夫
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温める
3. 頭痛(緊張型)
指圧・整体での施術法
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後頭下筋群のほぐし
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僧帽筋・肩甲挙筋の指圧
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首の可動域改善
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頭部・首の整体調整
セルフケア
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首肩のストレッチ
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温めor冷やす
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姿勢改善
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眼精疲労ケア
4. 共通セルフケアのポイント
ポイントまとめ